加東市|鉄部パテ処理とヒートガン乾燥の全工程を詳しく解説! 株式会社ライフスマイル
仕上がりの8割は「下地」で決まる
塗装工事というと「色を塗る作業」が主役に思われがちですが、
実は仕上がりの美しさや塗膜の耐久性は、下準備でほぼ決まります。
今回の加東市の倉庫塗装工事では、鉄部の補修を伴う塗装作業のため、
入念な下処理・パテ形成・乾燥処理を中心に、丁寧な工程を重ねました。
作業の様子を詳しくご紹介
① カッターでパテのはみ出し部分を整形
まずは、前回施工したパテが乾燥した後、カッターを使用してはみ出した部分を手作業で削り整えます。
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目的は、塗装面をできるだけ平滑に整えること
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小さな段差やバリも残さないよう、細かく調整
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この作業の精度が、仕上がりの質と塗膜の密着力に直結
「手間を惜しまないことが一番の近道」──そんな言葉がぴったりの工程です。
② パテの充填と形成
鉄部の凹みや溶接跡などの段差を、パテでしっかり埋めて平らにする工程です。
パテは一度で完璧に仕上がるものではありません。
乾燥・整形・再施工を何度も何度も繰り返し、少しずつ理想の形に近づけていきます。
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金属面に密着させるため、事前にケレンで足付け(表面を荒らす処理)
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乾燥後にヘラで再整形し、わずかな凹凸も見逃さない
この地道な積み重ねが、最終的に塗装の美しさと長持ちを支えています。
③ ヒートガンでパテを乾燥・硬化
乾燥には時間がかかるため、ヒートガンを使って熱で硬化を促進します。
自然乾燥よりも均一に仕上がるうえ、パテの強度や密着力も向上します。
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寒い時期や湿気の多い日でも、安定した乾燥が可能
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過度な熱を避けつつ、職人の感覚で最適な温度を調整
ヒートガンを使いこなすのも、長年の経験が必要な繊細な作業です。
④ 鉄部専用塗料で最終仕上げ
パテ処理が終わったら、ようやく塗装作業へ。
使用するのは**鉄部専用の防錆塗料(グレー系)**で、下地との密着性・耐久性に優れています。
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広い面はローラーで均一に
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細部や角、ボルト部分は刷毛で丁寧に仕上げ
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下塗り → 上塗りの2工程で、厚みとツヤをしっかり確保
下地の段階でしっかり仕上げているからこそ、ムラのない美しい塗膜が実現できました。
まとめ
今回の下準備では、
「パテを何度も整えて、理想の下地を作る」という非常に地道な工程が中心でした。
見た目には目立たない作業ですが、実際は塗装の持ち・仕上がり・強度すべてを左右する大切な部分。
丁寧な下地処理こそが、“プロの仕事”の証です。